2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「もの」と「こと」

長谷川三千子氏の「日本語の哲学へ」(ちくま新書)を読む。「日本語をもって思索する哲学者よ、生まれいでよ。」といふ和辻哲郎の言葉に応へ、「もの」と「こと」といふ言葉を頼りに、西洋の言葉に依る存在論(ハイデガー)を超える試み。なかなかの力作で…

雇用の将来

新聞やテレビのニュースからも、直接聴く産業界の人の話からも、大企業の「終身雇用」に代表される日本の雇用制度は、もはや維持できない状況となつてゐるし、むしろ変へなければ日本が大変なことになるといふ印象を持つ。最近、ウェブ上で、同趣旨の話を二…

Economist 誌の死亡記事

Economist 誌の死亡記事(Obituary)を、いつも興味深く読んでゐる。その人選は独特で、書きぶりも洒落てゐる。かうした記事のスタイルを作つたのは、Keith Colquhoun といふ人ださうだ(どう発音するのだらう?)。今年の7月15日号の同誌で、ご本人の死亡記事…