2014-01-01から1年間の記事一覧

聖夜

クリスマスイブに、アランが1922年12月20日に書いた文章を載せて置く。 クリスマスの夜、私達は何かを乗り越えるやう促される。この祭は決して諦めの祭ではない。緑の樹の明かりはどれも地上を支配する夜への挑戦であり、揺籠の幼な子は私達の真新しい希望を…

木田元(1928-2014)

木田元さんが亡くなつた。現代に生きる哲学者として、最も信頼すべき人の一人だつた。 哲学者でありながら『反哲学』などといふ題の本を出すところが、いかにも木田さんらしい。しかも極めて真面目な発言なのだ。 人生観とか世界観とか道徳思想とか宗教思想…

意志

アランが書いた1922年5月20日のプロポを読んで、いろいろと考へる。 綱渡りが、張られた網に落ちて球のやうに弾む時には、もう人間でも綱渡りでもなくて、様々な物の一つとして外の力に委ねられてゐる。重力は、絶えず働いて倦むことなく彼を引き続け、技に…

政治を学ぶ

アランが1921年12月15日に以下の文章を書いてゐる。 誰も親を選んではゐないし、よく見れば友達さへも選んだのではない。選んで背が高く或いは低くなつたのではないし、金髪や茶色の髪になつたのでもない。事実を受け入れて、そこから活動しなければならない…