Bergson の OEuvres Edition du Centenaire に誤植がある。手元にあるのは、２００１年８月に出た第６版だが、８３１ページ２８行目の末尾に続く文が、何故か３６行目に跳び、そこから１行づつ上に、２９行目まで戻るといふ形になつてゐる。
この作品集は、著者の生誕百年に出したもので、ベルクソンに関する著作もここから引用されてゐるものが多い、基礎となるテキストのはずなのに、こんな誤植があるといふのは驚きである。それも、なぜ精神が物質と係るやうになつたのか、といふ大変に興味深い問題を論じてゐる部分なので、尚更だ。
