身体性認知科学

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今朝の朝日新聞の書評で知つたのだが、身体性認知科学といふ学問があるのださうだ。ウェブで検索してみると、こんな本も出てゐる。

知の創成 ―身体性認知科学への招待― / R.Pfeifer C.Scheier 著 石黒 章夫 小林 宏 細田 耕 監訳 | 共立出版

日本語版の刊行によせてと題した文章で、著者の一人R.Pfeifer氏はかう言つてゐる。

「本書の基本となっている考えは,デカルト派の影響を大きく受けている西洋文化をバックグラウンドとした人にとっては理解しにくいのに対して,日本の人々にとってはきわめて自然なのではないだろうか?」

しかし、西洋文化にかうした考へ方が無かつた訳ではない。例へばベルグソンを見よ。デカルトの精神的な弟子であるアランにも、よく似た考へ方を見つけることが出来る。

要するに、西洋文化とそれを学んできた日本の文化の中核を為してきた安易な科学主義は、思想といふ名に値しない、おざなりな考へ方の堆積にすぎなかつたといふことだ。